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赤字経営の病院を立て直す戦略

  • 執筆者の写真: 宇野 重起
    宇野 重起
  • 5 日前
  • 読了時間: 5分

医療業界は日々変化し続けています。特に病院経営においては、収益の確保が難しくなり、赤字経営に陥るケースも少なくありません。私自身、多くの医療機関の経営改善に携わる中で、赤字経営の病院を立て直すためには、単なるコスト削減だけではなく、戦略的な取り組みが必要だと強く感じています。


今回は、赤字経営の病院がどのようにして経営を改善し、持続可能な運営を実現できるのか、その具体的な戦略を丁寧に解説します。





赤字経営の原因を正確に把握する


赤字経営の病院を立て直す第一歩は、問題の根本原因を明確にすることです。

単に「収入が少ない」、「支出が多い」という表面的な問題だけでなく、経営のどの部分に無駄や非効率があるのかを細かく分析する必要があります。


例えば、以下のような点をチェックします。


  • 診療報酬の請求漏れや誤請求がないか

  • 査定の傾向は把握されているか?

  • 再審査請求はされているか?

  • 医療スタッフの配置や勤務体制に無駄がないか

  • 医療機器や設備の稼働率が低くないか

  • 入院外来別に患者数の推移や地域のニーズに合った診療科の構成になっているか

  • 地域のニーズと自院の取り扱う疾患構成に整合性はあるか?

  • 少子高齢化時代の疾患構成を理解した標榜になっているか?


これらを見極めることで、改善すべきポイントが見えてきます。

良くも悪くも、全てを明らかにすることで、改善すべきポイントが見えてきます。



経営改善に役立つITツールの活用


現代の病院経営には、ITツールの導入が欠かせません。特に、経営データの見える化や業務効率化に役立つシステムは、赤字経営の改善に大きく貢献します。


例えば、私が推奨しているのが「院外経営企画室」です。このプランは、病院の収支や患者動向、疾患構成、地域の実情、自院の評判に至るまで把握できるため、経営判断を迅速かつ的確に行えます。


また、患者満足度と従業員満足度の傾向が合致しているか?を捉えることで、接遇や患者サービスにどのような落ち度があるのかを確認することが出来、患者満足度の向上につながります。



人材育成と組織文化の見直し


赤字経営の病院では、人材の定着率が低かったり、スタッフのモチベーションが下がっていることが多いです。これが医療の質の低下や業務効率の悪化につながり、結果的に経営悪化を招きます。


私は、経営改善のためには人材育成が不可欠だと考えています。特に少子高齢化と医療という業態の特殊性から、「出来る○○を探す」という作業は今や困難を極める状況になっていることは、院内の多くのスタッフが気付いていながら生え抜きの育成に力を入れない傾向は赤字病院の共通項であると確信しています。


  • 定期的な研修やスキルアップの機会を設ける

  • スタッフの意見を経営に反映させる仕組みを作る

  • チームワークを強化し、働きやすい環境を整える


これらの取り組みが、スタッフのやる気を引き出し、病院全体のパフォーマンス向上につながります。






AI導入による業務効率化の可能性


最近、医療現場で注目されているのがAIの活用です。AIは診断支援だけでなく、様々な経営的側面でも大きな力を発揮します。


大がかりなシステム導入を伴うようなものは、費用的な側面からもなかなか導入に踏み切ることは難しいですが、日々の業務の中で自動化出来る分は意外と多いものです。特に事務系領域には業務整理と効率化をすることで大きな残業削減に繋がる事も多い為、1つ1つは小さくても1つずつ確実に前に進めることが重要になりますし、それがスタッフの自信にも繋がることは明らかです。


また、経営データの分析にAIを活用することで、将来の収支予測やリスク管理がより正確になります。


こうしたAI導入は、赤字経営の病院にとって大きな改善のチャンスです。




地域連携と新たな収益源の開拓


赤字経営の病院は、地域の医療機関や介護施設と連携を強化することも重要です。これにより、患者の紹介や共同でのサービス提供が可能になり、収益の安定化につながります。


また、予防医療や健康管理サービスの提供も新たな収益源となります。例えば、健康診断や生活習慣病の管理プログラムを充実させることで、地域住民の健康維持に貢献しつつ、病院の収益を増やせます。


こうした取り組みは、病院の社会的役割を高めると同時に、経営の安定化に寄与します。



まとめと次の一歩


赤字経営の病院を立て直すには、原因の正確な把握から始まり、ITツールやAIの活用、人材育成、地域連携まで多角的な戦略が必要です。私の経験から言えば、これらを一つずつ着実に実行することが成功の鍵です。


特に、経営改善のための具体的な支援サービスを活用することは、効率的かつ効果的な方法です。病院の現状に合ったサービスを選び、専門家の助言を受けながら進めることを強くお勧めします。


もし、赤字経営の病院の立て直しに悩んでいるなら、まずは現状分析から始めてみてください。そして、必要に応じて専門のコンサルティングやAIシステムの導入を検討しましょう。


経営の改善は一朝一夕にはいきませんが、確かな一歩を踏み出せば、必ず明るい未来が見えてきます。



この記事は情報提供を目的としており、医療経営の専門的なアドバイスを代替するものではありません。経営改善を検討される際は、専門家にご相談ください。

 
 
 

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