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宇野医療経営コンサルタント事務所

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2輪経営
医療と経営、どちらかが欠ければ医療機関は前に進めない。
「良い医療を提供していれば、経営はついてくる」 そう信じてきた時代は、終わりつつあります。
少子高齢化・採用難・診療報酬の複雑化が同時進行するなか、医療機関が生き残るために欠かせないのは、
「医療」と「経営」の両輪を同時に機能させる組織の力です。
10年前から、私はそれを「2輪経営」と呼んできました。
2輪経営とは何か
2輪経営とは、医療を担う医師をはじめとする医療職者と経営情報を握る事務方が両輪で機能する状態を言います。
自転車の前輪と後輪を思い浮かべてください。どちらかの車輪が回っていなければ、まっすぐ走ることはできません。医療機関も同じです。
医療の質が高くても、経営の視点が欠けていれば、組織は少しずつ傾き、気づいたときには修正が難しくなっています。逆に、数字の管理は得意でも、医療の現場の声が届かない組織では、患者・スタッフ・地域からの信頼が静かに損なわれていきます。
両輪を回す力を持つのは、院長でも医師でもなく、事務方スタッフです。経営知識と医学知識の両方を備えた事務方が、院長の傍らで判断を支える。その状態が整ったとき、医療機関は構造的な課題に向き合える組織になります。
これが、私が10年前から提唱してきた2輪経営の核心です。
なぜ今、2輪経営が必要なのか
日本の医療機関を取り巻く環境は、10年前と根本的に変わりました。
・少子高齢化と人口減少の加速により、患者数の自然増はもはや期待できません。
・採用競争の激化により、優秀な人材の確保はどの医療機関でも困難を極めている現実があります。
・診療報酬制度の複雑化は、算定の取りこぼしと機会損失を静かに生み出し続けています。
これらの課題は、単独では解決できません。経営の視点と医療の視点が連動してはじめて、対策が機能します。
しかし多くの医療機関では、院長は臨床に集中し、事務方は処理業務に追われ、「経営の議論ができる場」が院内に存在していない現実があります。その結果、問題は静かに蓄積され、表面化したときには、すでに手を打つ余裕がない状態になっています。
10年後に困るかどうかは、今の組織の状態で決まります。2輪経営は、その危機感を行動に変えるための考え方です。
2輪が機能しない医療機関に起きること
「今は患者も来ているし、大きな問題はない」
そう感じている医療機関ほど、危うい状態にあることが少なくありません。2輪経営が機能していない組織には、共通して現れる典型的な失敗パターンがあります。
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医療は強いが経営が見えない——経営の車輪が誰にも回されていない状態
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経営は強いが医療の質が置き去り——数字の改善と引き換えに信頼を失っていく状態
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事務方が処理係にとどまる——両輪をつなぐ人材が育っていない状態
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採用・定着・育成の三重苦——「育て方を知らない」「育てるという認識が希薄」な状態
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少子高齢化の波に気づかないまま飲み込まれる——環境変化への感度が失われた状態
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院長の孤立と意思決定の機能不全——信頼できる相談相手を院内に持てない状態
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「何となくうまくいっている」という認知の歪み——危機が手前で止まって見えている状態
これらのパターンに共通するのは、問題が静かに進行し、気づいたときには対応が困難になっているという点です。どのパターンが自院に当てはまるか。まず、その問いを院長・事務長が一緒に持つことが、変化の出発点になります。
自院の2輪経営度を診断する
「うちはどの程度できているのか」を客観的に確認するために、3つの軸・計18項目のチェックリストを用意しました。所要時間は約8分。記入・採点・結果確認まで、その場で完結します。
【3つの診断軸】
軸A:医療の車輪(6問)——患者の声・地域連携・人口変化への感度が機能しているかを確認します。
軸B:経営の車輪(6問)——月次損益の把握・意思決定の合理性・院長の相談環境を確認します。
軸C:事務方の育成力(6問)——事務スタッフが経営パートナーとして育っているかを確認します。
【スコアの読み方】
29〜36点 両輪稼働型——基盤は整っている。慢心が最大のリスク。
19〜28点 片輪または不安定型——表面は動いているが、いずれかの軸に弱点がある。
10〜18点 空転または停滞型——複数の軸が機能していない。静かな進行中の危機。
0〜 9点 機能停止型——自院だけでの改善は難しい段階。
どのスコアが出ても、「現在地がわかる」ことが最初の価値です。問題が見えないまま動くよりも、弱い軸がわかってから動く方が、確実に速い。
2輪経営を実現するために——4フェーズの実践ロードマップ
「事務方を育てたい」という院長・事務長に、私はよくこう聞きます。「育て方を、言葉にできますか?」
多くの場合、「OJTでやっています」という答えが返ってきます。しかし実態は、OJTという名の無計画な業務割り当てであることがほとんどです。2輪経営を実現するには、認識の転換と方法論の両方が必要です。「育てるという認識」が院長・事務長になければ、制度や研修を先に整えても機能しません。
フェーズ0:事務方を育成するのは誰か?を明確にし、事務方全体でベクトル合わせが出来ているか確認する。
フェーズ1:現状の直視(1〜2ヶ月) 院長(事務長)が「事務方を経営パートナーとして育てる」と言葉にすることから始めます。
フェーズ2:育成の設計(2〜3ヶ月) 入職から一人前になるまでの道筋を、文書として明文化します。
フェーズ3:知識の実装(6〜12ヶ月) 経営知識と医学知識を、実際の自院の数値を素材にして積み上げます。
フェーズ4:文化の定着(継続的に) 育てた人が次の世代を育てる、自走する組織文化をつくります。
フェーズを飛ばして先に進めると、施策だけが空回りします。最初の認識の段階を薄くするほど、後で躓きます。
()内の月数は目安です。
まずは、話してみてください
初回のご相談は無料です。
「自院がどの状態にあるのか確認したい」 「事務方の育成をどこから始めればいいか迷っている」 「2輪経営について詳しく聞いてみたい」
どんな入口でも構いません。まず現状を話していただくことが、最初の一歩になります。
院内勉強会・セミナーのご依頼も受け付けています。2輪経営をテーマにした院内勉強会や、事務方向けの経営知識・医学知識の勉強会は、貴院の状況に合わせて設計・実施します。「衰退編」「診断編」「実践編」のいずれか、または組み合わせた構成で、院長・事務長・スタッフを対象に対応しています。
宇野医療経営コンサルタント事務所(UMM&C) 代表 宇野重起
大学で基礎医学を学ぶ。英国国立ウェールズ大学経営大学院(医療経営学専攻)修了(Level7-PGD)。
25年以上の病院勤務経験(大学病院14年間含む) (株)日本医療経営研究所社外取締役 兼 同社病院管理者育成塾塾長
全国対応(オンライン含む)
📧 medical.management.1966@gmail.com
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