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  • 執筆者の写真宇野 重起

求められる医療機関へ

高齢化社会における病院経営をどう考えるか?

これは大きなテーマでもある。

今までの医療は、待っていれば患者が来院する所謂「待ち」の医療であった。

しかし、これからの医療を同じ考えで進んでは、生き残っていくことは難しい。

訪問診療という診療制度が普及してかなりの時間経過があるが、在宅にしても施設にしてもヒトの晩年には欠かせない存在となりつつある。制度制定当初は、設定された診療報酬の高さから暴利をむさぼるような事業者が出たりもしたが、今では、そのような事もままならなくなり、一般受診と大差のない形で恩恵を受けることが出来る。


そこで考えなければならないのが「高齢化社会における医療の在り方」である。

前述の通り、「待ち」の姿勢で患者を待っていても、患者が増えることはない。

患者が増えなければ、売上も上がらない、つまり経営が成り立たなくなる…に繋がる。

現代高齢者の背景は、医療における治療だけではない。その背景には多くの事象が存在しており、それらにも多少なりとも目を向けた取組が求められる。

医療である以上、メインは治療であり経過観察であり、管理である。しかし、背景に存在する併存症にも目を向けていく必要がある。高齢者におけるmulti-morbidityの背景を知り、自院で出来ることは何であるのか?を考えなければ、「選ばれる病院」にはならない。


多くの情報が飛び交う現代社会では、高齢者も若者ほどではなくとも、多くの情報を得ることが出来る。しかし、これらの情報に操作されてしまう可能性もあり、適切の情報提供が必要になる。医療と介護のシームレス連携が求められる現代において、医療側も介護に、介護側も医療に双方が見つめ合う環境構築が必要である。その為には、医療側も病院内で待ってないで、積極的に地域に出て自院の取組や考えを情報発信する必要性が求められる。これは、広報的な考えでもあり、ブランディングを醸成するという考えにも繋がる。


これからの医療で必要なのは、「求められる医療」である。勿論、患者の求めに全て応じることはできない。制度の中で、如何に患者の求めに合う医療を提供できるか?

これが重要となる。


UMM&Cでは、地域活動の一環として、高齢者向け勉強会「介護にならないセカンドライフ」を社会福祉協議会、自治会と連携して行っている。高齢者には非常に好評で、年数回の勉強会を行っている。この勉強会は全国で使える勉強会であるので、必要性があればリクエストを頂ければ対応可能である。


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